今日の一曲

相変らず非西洋の音楽を聴いてます。
昨日通勤中に聴いたのは、インドネシアの音楽ですね。
まずはケチャです。



ケチャはバリ島で行われる一種の男声合唱です。
一見すると半裸の男たちが何かわけのわからんことをチャクチャク言ってるだけに見えますけど、あれは一応意味があります。
ケチャとは舞踏劇の一種で、古代インドの叙事詩ラーマーヤナ」を題材としています。チャクチャク言っているのは動物の声を模倣しているのですね。
それぞれの「チャクチャク」は違うリズムを刻んでいて、それが絡み合って一つの大きなリズムとなっているところがすごいです。
これほど大規模で高度な合唱は、世界的に見ても珍しいそうです。


次はガムランです。これは有名かも。



インドネシア・ジャワ島の宮廷音楽です。
大中小様々のこぶ付きゴングや鉄琴などの、青銅を使った楽器の使用が特徴的ですね(竹製の楽器を使う場合もある)。
柔らかくて美しい金属の響きがとにかく気持ちいいです。
早くから西洋にも紹介されていて、ドビュッシーをはじめとして多くの音楽家にも影響を与えています。


最後はジェゴグです。



ジェゴグはバリ島のガムランの一種で、本来は竹製打楽器の名前を指しますが、転じてそれを使った音楽のこともジェゴグと呼ぶようです。
独特のうねりのある音がダイレクトに伝わってきて、なかなか印象的です。
聴いて頂ければわかると思いますが、音はラ・ド・ミ・ソしか使われていません。
限られた音で豊かな音世界を構築する、実に高度な音楽です。
オランダ植民地時代に一旦途絶えてしまったそうなのですが、近年復活し盛んに演奏されています。


とりあえず最近は我が道を進みすぎですが、あんまり気にしてません。
そのせいかアイドル曲を全然聴かなくなってしまいましたけど、またそのうち聴きたくなるときもあるでしょうから、その時を待つことにします。