今日の一曲

父の病状だけ書いていると何とも寂しい気分になるので、ここは他人様の更新に便乗しまして今回はアニソン特集であります。
と言っても、この内容自体は前に書いておいてボツにしたやつに加筆したやつなんですが。ですからすごく楽してます。
なぜボツにしたかというと、アニヲタをおおっぴらにするのが嫌だったというすごい理由です。アニヲタもアイドルヲタもたいして変わらないじゃないかと言われればその通りですがw


僕は子供の頃からアニメは結構好きで、今でもまゆゆと握手会で話ができる程度には観ているのですが、今現在印象に残っているアニソンは、何故かうつで引き籠っていた頃の作品が多かったりします。
理由は全く不明ですが、おそらく当時は家でアニメを見るくらいしかやることがなかったので、すごく真剣に鑑賞してたからなんじゃないかと。
今ではすぐに忘れちゃう作品が多いですからね。これはアニメの質云々じゃなく、僕の観る態度がそういうスタンスになっています。
僕はアニメマニアではないので、選んだ内容は至極普通ではありますが、とりあえずご紹介。


シートベルツ - Tank!


カウボーイビバップ』オープニングテーマ。これを選ぶのはあまりにもベタ過ぎますが。
とにかくむちゃくちゃカッコよかったんで、最初聴いたときはアニメのテーマソングも奥が深いなと、ちょっと興奮しましたね。
カウボーイビバップ』はアニメも好きでした。DVDは映画も含め全部持ってますから。
テレ東で放送されたときは12話プラス総集編で、おまけに暴力表現や性的表現が修正・カットされているというひどい扱いでした。後にWOWOWでようやく26話全部観たんでしたっけ。
まあ確かに渋すぎる内容ではあったので、後にあんなに人気の出る作品になるとは思ってませんでした。


有坂美香 - dis-


無限のリヴァイアス』オープニングテーマ。
うつで苦しんでいるときに見るのは本当にしんどいストーリーだったんですが、結局最後まで見てしまったアニメです。
イリアムゴールディング*1の『蝿の王』をSFにしたような重苦しい内容で、よくこんな内容を午後6時に放送したなと思いましたが。
もう一回全話観るか、って言われたら、多分観ないだろうなあww
歌は普通に良いと思ったです。当時シングルも買いましたが、途中でラップが入っていてちょっとかっこつけ過ぎだと笑った記憶がありますね。


坂本真綾 - マメシバ


地球少女アルジュナ』オープニング&エンディングテーマ。
内容自体はトンデモエコロジーにかぶれたであろう監督が、上から目線で愚民に対して教えを垂れるという姿勢が丸出しの糞アニメでしたが、この曲は好きでした。
ただ毎回のようにオープニングやエンディングが変わるという、無駄に凝った作品だったため、あまりこの曲を放送中に聴いた記憶がなかったりもします。
しょうがないんでシングルを買ったら、6分以上もある長い曲だったんで驚きましたっけ。
作っているのが菅野よう子だけあって、よく聴くとサウンドは地味に力が入ってます。そのへんはさすがです。
坂本真綾本人のPVも、犬が可愛くて好きですw


ウヨンタナ - ユメノカケラ


ベターマン』オープニングテーマ。
少年アニメっぽいトーンの絵でありながら、内容はバイオSFホラーだったという珍品。
別にグロいシーンとかはないんですが、とにかくやたら怖かった印象があります。
この曲は淡々としていて全然オープニングっぽくなくて、むしろヒーリング・ミュージックみたいで逆にインパクトがありましたっけ。
静かに始まることで、じわじわと恐怖を増していく趣向だったんでしょうか。だとしたらさすが田中公平
ちなみに歌っているのはモンゴルの人だそうですが、詳しいことは知りません。


岡崎律子 - For フルーツバスケット


フルーツバスケット』オープニングテーマ。
とにかくこれは原作が名作で、アニメのほうはあまり語られることもないのですが。
当時は原作のこととか一切知らなくて、何の期待もせずに観たんですけど、6時の時報とともにこの曲が流れた瞬間「やられた」と思いましたっけ。
次の日には原作を買いに、久しぶりに外に出ました。読んでものすごい衝撃を受けましたね。
内容はとても要約できませんが、様々な心の傷を抱えたキャラクターたちがそれにどう向き合っていくかを真摯に描いている作品です。「もっとも売れている少女マンガ」としてギネスブックにも認定されているそうですが。
アニメは原作を大幅に改編しています(放映時にまだ連載半ばだったので仕方ないのですが)ので、ちょっと中途半端な出来になっていますが、個人的には思い出が多いですね。
今でもこの曲を聴くと、当時うつだった自分が癒されたことを思い出して涙が出てきますから。
なお岡崎律子さんは既に亡くなられています。ご冥福をお祈り致します。


石田燿子 - Sugar Baby Love


ちっちゃな雪使いシュガー』オープニングテーマ。
これは英国のバンド、ルベッツの大ヒット曲『Sugar Baby Love』のカバーです。Winkのデビュー曲もこの曲のカバーでした。
僕は原曲が好きなんで、この曲もお気に入りです。とにかくメロディーが素晴らしいです。さすがポップ史に残る名曲のカバーだけはあります。
アニメは少女と妖精の交流を細やかに描いた内容で、なんで深夜に放送するんだろうと思うくらい良質な作品でしたっけ。
NHKあたりが子供向けに放送してもおかしくないようなアニメでしたからね。人気が出なかったのが残念でした。


ミルク(中村春香) - 狼なんか怖くない

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『OH!スーパーミルクチャン』オープニングテーマ。
これは石野真子の『狼なんか怖くない』のカバーです。
原曲をチープなテクノっぽくアレンジして、声優(当時12歳の女の子だった)に歌わせているだけですが、短い時間の間にたくさんのアニメのパロデイが入っていて、それだけで楽しめた曲です。これが全部判ったら40代以上確定。
このアニメもポップな絵柄とは裏腹に、実在の有名人や漫画・アニメなどを題材としたパロディや、ブラックネタ、毒満載の不条理な展開が特徴で、すごく黒い内容でした。
何気にものすごく気に入っていた記憶がありますね。DVDも全部持ってます。僕はこういうのが大好きなんで。


PENICILLIN - ロマンス


セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』オープニングテーマ。
これはアニソンというよりアニメ・タイアップ曲なんですが。
ただ曲のカッコのつけぶりと絵柄や内容の乖離がものすごくて、見ると必ず笑っちゃうんですよね。そういう意味でお気に入りです。
歌っているのはヴィジュアル系バンドのPENICILLINです。当時かなり人気があったと記憶していますが、今はどうしているのでしょう。


THEATRE BROOK - 裏切りの夕焼け


デュラララ!!』オープニングテーマ。
これだけやたらと新しいですが、このアニメをネタに何回もまゆゆと握手会で話したので選びました。
だいたいこのアニメを観たきっかけ自体が、まゆゆのブログだったりしますからね。面白くてすぐはまりましたけど。
この曲を歌っているTHEATRE BROOKというバンドは、実は88年ごろにライブを見たことがあります。
当時AUTO-MODのジュネが主催していた『ゴールデンフラワーシンジケート』というライブイベントに出てました。あの頃は白塗りにメイクしたヴォーカリストがいて、今とは全然違った音でしたが。
そういうバンドをアニメをきっかけに久しぶりに聴くことになったわけで、なんと言うか不思議な縁だなと思いましたっけ。


他にもいろいろ好きな曲はありますが、面倒くさくなったのでここまで。
まあそれはそれとして、どんなジャンルの音楽にも必ず面白い曲はありますよ。これは本当。

*1:英国の作家。人間の心の奥底にある悪にこだわりを見せた作家で、1983年にはノーベル文学賞を受賞している。『蝿の王』は彼の代表作で、南太平洋の孤島に漂着した少年たちが、最初は互いに協力するがやがて対立を繰り返すようになり、闇に潜む存在に怯え狂気にとらわれていくうち、ついに集団で仲間を殺すようになる様子を描いている。