今日の音楽

今日聴いていくのはこれだ。
と意気込んでも今回もマイナー。「ネオアコ界の裏番長」ことモノクローム・セットであります。このバンドってコアなネオアコマニア以外の知名度あるのか?ww


ネオアコというくくりでありますが、本来このバンドはモリコーネにも通じるエキゾチック感や人を食ったようなユーモア・センス、ホットロッド仕込みの奇天烈ギターを生かした実験的なインストなど種々雑多な要素を兼ね備えており、例えば今のモンドやラウンジ、ポストロックなどにも通じるものを持ったバンドでした。
ヴォーカルのビドがバラモン階級のインド人、ということもあってか、むせかえるようなエスニックの香りや猥雑感があって、他とは一線を画す個性を持っていました。アンディ・ウォーホルは彼等のサウンドについて、「ベンチャーズヴェルヴェット・アンダーグラウンドを足して2で割ったようだ」と評していましたっけ。言いえて妙だと思います。


The Monochrome Set - Eine Symphonie Des Grauens


ライブはすごく下手なんですが、不思議な曲。


The Monochrome Set - B.I.D. Spells Bid


この曲も十分不思議。好きな人にとっては癖になる音です。


その後彼らはモンド感を薄める方向に進みますが、代わりに歌ものとしての完成度が格段に向上、なかなかポップなサウンドを聴かせてくれるようになります。


The Monochrome Set - Jet Set Junta


The Monochrome Set - Jacob's Ladder


The Monochrome Set - Wallflower


3曲とも良いメロディを持った曲で、普通にヒットしそうです(実際はヒットには全く縁がありませんでしたが)。


しかし80年代半ばにはメンバー間の軋轢が激しくなり解散。90年代に再結成してからはネオアコ界で持て囃されますが、正直昔を知っている身としては無難すぎてつまらなくなった気がして、ちょっと聴いただけで止めてしまいました。
今はどうしているのかよく知らないのですが、誰か消息を知っていましたら教えて頂けると助かります。個人的には愛着の強いバンドなので。