今日の一曲

前回ゲリラ撮影によるPVを載せましたが、その手法を採ったPVの中で一番強烈だったのはこれでしょうか。


Rage Against The Machine - Sleep Now In The Fire


この曲はアメリカに蔓延するマネーゲームを痛烈に批判したものなんですが、そのPVのためにアメリカの経済の象徴であるニューヨーク証券取引所の前でゲリラライブと撮影を行い、実際に取引所の運行を一時止めてしまったという強烈なものです。
実際は撮影許可だけは取っていたのですが、音を出す許可を取らずに演奏を始めて撮影を敢行したということです。
営業時間内にテロ対策用のシャッターを閉めたというのは、ウォール街の歴史始まって以来の出来事だったそうですが。
当然メンバーと監督のマイケル・ムーアは逮捕され、ホワイトハウスブラックリストに入ったということです。
しかしこういう音楽が成立し、こういうPVが撮れるというのも、アメリカならではという気がします。日本じゃあり得ないですから。


レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンはこれに限らず非常に政治色が強く、アメリカ政府からもその影響力を恐れられているバンドであります。
9.11のテロの後、ジョン・レノンの『イマジン』をはじめとする多くの曲がアメリカ政府によって放送禁止にされたのですが、彼らに至ってはその全曲が放送禁止処分となったというのですから強烈です。
もちろんそのメッセージだけではなく、音のほうも強烈なパワーを秘めています。
ザック・デ・ラ・ロチャの激しいラッピングと、トム・モレロ(ハーバード大学を首席で卒業し、議員秘書の経験もある異色のギタリスト)のブラッシングやスイッチング奏法などを駆使したオリジナリティ溢れるギターサウンド、重いグループを醸し出すリズム隊は、その主張を抜きにしても十分聞き応えのあるものになっています。


Rage Against The Machine - Guerilla Radio

D


こちらは格闘技イベント、PRIDEのテーマソングとしてあまりにも有名。
イントロのリフを聴いただけでテンションが上がる名曲です。