訃報

誕生日を迎える人がいるかと思えば、この世から去っていた人もいるわけで。


みちのくプロレスなどで活躍したプロレスラーの愚乱浪花さん(本名・木村吉公=きむら・よしきみ)が10月6日に心筋梗塞(こうそく)のため死去していたことが分かった。33歳だった。栃木県出身。01年まで在籍していたみちのくプロレスが21日、発表した。既に通夜、葬儀は執り行われていたが、遺族の意向で公表を控えていた。


愚乱さんは92年にユニバーサルプロレスに入門し、みちのく移籍後の93年にデビュー。カニのマスクやプロ野球阪神のハッピ姿など、大阪をモチーフにしたコミカルなキャラクターで人気を博した。全日本、新日本などメジャー団体のリングにも上がった。今年4月29日、K-DOJO千葉大会での8人タッグ戦が、最後のリングとなった。


みちプロの愚乱浪花さん死去していた - 格闘技ニュース : nikkansports.com


僕は昔そこそこのプロレスヲタで、毎週専門2誌を買い、月に1度は後楽園ホールに試合を観に行くくらいでしたので、当然彼の試合も何回も観ていました。
コミカルでありながら一本筋の通ったファイトぶりと、その際立ったキャラクターが大好きでした。
観客も彼を愛していて、両手ではさみ(ピースサイン)を作り上下に振りながらセカンドロープを綱渡りのようにヨコ歩きし、飛び降りざまにエルボーを敵に見舞う、いわゆる「かに歩きエルボー」が出ると試合会場は異様に盛り上がっていました。彼のファイトで会場を暖める、というパターンも多かったような。
個人的にはみちのくプロレスの「覆面ワールドグランプリ」でザ・グレート・サスケに決めて金星をもぎ取った場外への雪崩式フランケンシュタイナーと、新日本プロレスに参戦したときに覆面を破られ素顔をさらしつつ、それでも「かに歩きエルボー」を決行した姿が非常に印象に残っています。
特に後者はお笑いレスラーの意地と魂を見たような気がしたものでした。
最近はフェードアウト気味で、会社員をしながら時々リングに上がっているとは聞いていたんですが、久しぶりの消息がこんな形になるとは。


33歳って僕より10以上も若いんですね。
自分より年下の人が死んだニュースを聞くと、いつも非常に切ない気持ちになります。
書いていてちょっと目から汗が出てきて困るんですが。
とにかくご冥福をお祈り致します。
今までありがとう。安らかに。