今日の1曲

昨日がディープ・パープルなら、今日はレインボーしかないだろうと思って。
レインボーというのはディープ・パープルの天才ギタリストだったリッチー・ブラックモアが、脱退後立ち上げたハードロック・バンドです。
今の若い人は知らないと思いますが、当時はかなり人気がありました。ギターを弾く人は、ほとんど彼のコピーをしてましたから。
初期の中世様式美系ハードロックから後期のアメリカ市場を意識したポップ路線まで、リッチーの嗜好の変遷とともにバンドの音楽性も方向を変え続け、それを受けてメンバーも次々と交代を繰り返していたのですが、基本的にリッチーのカリスマで支えられているバンドだったので、路線がどう変わっても日本での人気は不動だった印象があります。


Rainbow- Long Live Rock 'n' Roll


Rainbow - Gates Of Babylon


この2曲は個人的に超名曲。
リッチーとヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオ、ドラムスのコージー・パウエルという、3人の実力者ががっぷり四つに組んで作り上げた完璧なハードロックであります。
僕はこの当時のレインボーを生で観たことはありませんが、ロニーのヴォーカルは後に自分のバンドで来日したときに聴いています。
体は小さいんですが、高音部を一切フェイクでごまかさずに、見事なヴォーカルを聴かせてくれました。あれはすごい体験でした。
残念なことにロニーもコージーももう亡くなってしまいましたけど。この3人でのレインボー再結成とか見たかったなあ。


Rainbow - Since You Been Gone


ヴォーカルがグラハム・ボネットに代わってのヒット曲。
ラス・バラードのカバーですが、こっちのバージョンのほうが明らかに有名になってしまいました。
グラハムのうなるようなヴォーカルと、幾度もキーチェンジされるコーラスが印象的な名曲ですが、アルバムに収録する際には「これはロックではない」と主張するコージーと「どうしても収録する、収録しないならお前をクビにする」と言うリッチーとの間で確執が起きたそうです。
このあとコージーは脱退、すぐにグラハムも脱退しています。


Rainbow - I Surrender


ヴォーカルがジョー・リン・ターナーに代わってのヒット曲。
やはりラス・バラード作曲で、彼らのアメリカでの最大のヒット曲でもあります。
ジョーのヴォーカルはいろいろ毀誉褒貶もありますが、もともとアメリカン・ポップロックの人なので、こういうポップな曲にはバッチリ合ってますね。
当時は古参ファンからは毛嫌いされてましたが、新しいファンを多く獲得した部分もあり、その点で人によって評価が様々な曲です。


しかしハードロックは懐かしいな。
しばらくはようつべあさりにハマりそう。