今日の1曲

追悼です。


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スリッツとかアリ・アップとかいっても、ポストパンク時代を経験してない人には全く知られてないと思いますが。
メンバーが全員女性という当時としては非常に珍しい構成と、ダブ*1を大胆に取り入れた奔放な楽曲、スリッツ(女性器を意味する)という直裁的なバンド名、そしてファースト・アルバムのジャケットで3人のメンバーが裸に褌一丁で泥まみれになっているという過激さはインパクトが強く、当時少年だった僕の記憶にも強く残りましたっけ。
しかし去年アルバムを出していたし、アリ・アップも48歳とまだ十分若いので、重病を患った後の病死というのには驚きました。
ジョン・ライドンが彼女の義父(アリの母と結婚したらしい)だというのにはもっと驚きましたけど。


The Slits - Typical Girls


それまでロックという音楽はある意味マッチョイズム的な感覚が源流にあるものが多かったので、そういう意味でもこのバンドは衝撃的ではありました。
まあこの下手くそさもある意味衝撃的ではありますが。


とにかくご冥福をお祈り致します。

*1:レゲエから発祥した音楽手法。楽曲のリズムをより強調する様にミキシングし、エコーやリバーブなどの過剰なエフェクトを施し加工することに全く別の作品に作り変えてしまうこと。いわばリミックスの元祖。