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えーと、Partいくつでしたっけ(ちゃんと調べろ)。


グランジ以降のアメリカのロックが大好きな僕ですが、最近はその中でもポップ・パンクやメロコア系をよく聴いております。本来レッチリとかミニストリーとかナイン・インチ・ネイルズとかマリリン・マンソンとかトゥールとかが好きなんですが、今の体調だと重すぎるんで。その点ポップ・パンク系は軽くて楽です。
しかし音が軽いからといって、内容まで軽いのかと言ったらとんでもない。びっくりするくらいハードでへヴィな歌詞だったりして、こっちがびっくりすることも多いです。
その中から2つを。


まずはバッド・レリジョンアメリカのパンクの中でも古株です。
シンプルでノリのいいサウンドで人気がありますが、彼らの最大の魅力はその歌詞です。
結成以来常に世界情勢・戦争・貧富差・宗教などについて、真正面に反対する歌を歌い続けていて、ネイティブでも辞書を引かないとわからないほどの、難解な単語を多用する知的な歌詞のため、レキシコン(辞書)パンクスとも呼ばれています。


Bad Religion - American Jesus


この曲は彼らの代表曲ですが、とにかく歌詞が怖いくらいです。
神の御許の一つの国家としてのアメリカ、そして国家に対する盲目の信者たちであるアメリカ国民を痛烈に皮肉っており、ちょっと洒落にならないレベルです。
そのあたりを抜きにしても、簡単なリフとコードでここまでの哀愁とカッコよさを出してるのは、素直にすごいと脱帽します。


もう一つはグリーン・デイです。これは超有名ですね。
音的には初期のポップ・パンクから徐々にロックンロールへの回帰を見せていますが、現在もアメリカのパンクの第一人者とされており、高い人気を誇っています。
ちなみにオアシスのギャラガー兄弟が、彼らの強烈なアンチとして知られていますが、はっきりした理由はわかりません。


Green Day - American Idiot


イラク戦争を起こしたブッシュ大統領、それを許したアメリカへの痛烈な批判が込められた曲で、オープニングの
「俺はバカなアメリカ人にはなりたくない。新しい狂気に支配された国なんかいらない」
という歌詞が強烈です。


彼らに限らずですが、欧米人は自分の国を批判するときも理性的で腹が据わっている印象を受けますね。日本人の母国批判が往々にして外国への劣等感から来ていたり、批判することが先に立って理も非もなくなったりしているのとは対照的です。
そういうところは見習いたいなと、この歳になっても思います。