日本代表 vs ベネズエラ代表

一言で言えば「つまんねー試合」。
何か書こうというこちらの気持ちに水を注すような、熱のない内容でした。
シーズン初戦ということで、多少鈍いのは仕方ないですけど、南米の弱小国(最近少しずつ力をつけてはいますが)ベネズエラ代表(ユースとの混成チーム)とホームで戦って、全く攻め手がないまま0-0というのは、半年後にW杯を控えたチームとしてはちょっと問題だと思いました。


前回ハットトリックを決めた平山に期待したんですが、選抜メンバーを見たら岡崎と大久保の2トップだったのでコケました。岡ちゃんはこれまでのスタイルを変える気がないんだな、と再確認。
さて試合ですが、とにかく前半がひどかった。偶然のスルーパスに期待するだけで攻撃の形が見えませんでしたし、チームコンセプトのはずの素早いチェックもありません。おまけに大久保と岡崎の動きが被って前線不在状態になるなど、混乱の極みでした。
後半は平山が入ってチーム全体が前がかり気味になって、一瞬ちょっとよくなったかな?と思いましたけど、平山をポストに使って中盤の展開を活かすというわけでもなく、結局は単に長身のフォワードが入っただけ。個人的に平山が代表でどのように機能するかということにに注目していたんですが、機能させるつもりが最初からなかったような。
平山の足元へのくさびから始まる攻撃が3回ほどあって、そこで流れを取る場面もありましたけど、これまでの小さいFW並べたときの癖かなのか、ボランチが縦に入れるイメージを持ててませんし、回数も少なすぎですね。とりあえずサイドへサイドへってやってましたけど、その運動の質が低く、個人技でしかチャンスを作れていなかったですから。
サイドバックを経由しなければボールを前に運べないってのが、根本的に間違ってる気がします。ボランチフォワードへの楔を入れるような攻撃をしてこなかった弊害なんでしょうけど、センターバックサイドバックボランチセンターバックっていつまでそこでパス回してんだって言うw
あとサイドを使うなら、単純に横に流すより前に当てて散らして…の方が効果的だと思うんですが、前に当てどころがないのが問題ですよね。
そういう意味で平山に注目していたんですけど、平山にも中盤にも特にそういう意識は感じられなかったと思います。そのあたりは岡田さんの考え方が僕とは違うからなんでしょうか。


とりあえず次は平山を先発で使ってほしいです。相手DFをリーチで押さえて場所を確保できますから、ちゃんとボールを左右に散らせますし、全体の組み立てに使えると思いました。それに岡崎と大久保のコンビでは、互いに特長が被って機能しないのは、ここ何試合かで十分解ったと思うのですが。
それととにかくパサーが多すぎ。全体で2人いれば十分でしょ。今回のように中盤全員パサーとか愚の骨頂です。「黄金の中盤」が持て囃されてから、日本人の間には抜き難いパサー信仰が芽生えてしまいましたが、アタッカーが何人かいないと試合にならないですよ、マンガじゃあるまいし。


対するベネズエラはメンバーこそ無名ばかりでしたけど、長旅&地球の裏側からの遠征にもかかわらず、しっかりとコンディションも作ってきてていましたし、きっちり自分たちのできることを真摯にやっている感じで、チームとしては好感が持てました。
こういうチームがフォアチェックしつつ、守るときはしっかりリトリートしてくると、日本はそれを全然崩せないですね。まだまだ課題は多いです。
つーか何年も同じ課題を持ち越しにしてるだけなんですけどね(苦笑)