ずっとウソだった

鬱だけど書きます。


斉藤一義が、『ずっと好きだった』のメロディーに載せて、原発批判ソングを歌っています。
ビクターが必死になって動画を削除しまくっているみたいですね。バカだな。隠蔽しようとすればするほど騒ぎが大きくなって拡散するのに。ストライサンド効果ってやつです。
こういう政治的なことを歌で表明するというのは、欧米では当たり前のことなんですけど、日本では最近だと亡くなった忌野清志郎くらいしかやる人がいなかったんで、このご時勢にそこまで骨のあるミュージシャンがいたことに正直驚いています。
東電にはレコード会社も逆らえないというのは、RCサクセションの顛末でよくわかっているはずですが、それでもやったんですから相当な覚悟があったんでしょう。
僕個人は彼が歌うように東電が嘘をついてたんじゃなくて、単に自分たちで安全神話の無謬性を信じ込むようになっちゃったんだと思ってますし、電力で演奏して電力で撮影して電力で配信して電力で視聴する反電力運動ってなんなんだとも思ってますし、歌詞に僕たちの社会も自分の音楽も、その電気を使うことで成り立っていたということへの視点が欠けている気がしますし、ほうれん草のくだりは風評被害にも絡んでくる話ですから、この歌の内容に無条件で喝采を送る気はしないのですが。
でもこの当世風でない、「大人たちは汚い!」的な若さって、僕は嫌いじゃないです。
こういう「おかしい」と思ったら「おかしい」と歌うという心意気こそがロックですから、そこは大事にしてあげたいですね。
いろいろなスタンスはあるでしょうけど、「こういうこと」をする人はやっぱりいて欲しいので。


斉藤和義 - ずっとウソだった


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http://www.veoh.com/videos/v20903929fEBfp4MB


俺には歌う事しかできないって言ってるやつらは、これくらいやってくれるんなら許す。