今日の一曲

まだほんの子供の頃に聴いて、そのまま忘れられなくなった曲というのが誰にもあると思いますが。
僕の場合はこの2曲です。
まずはこれ。


左卜全とひまわりキティーズ - 老人と子供のポルカ


幼稚園児の頃にテレビで観て覚えた曲です。
「ズビズバァ〜」というのがいかにもインパクトがあって、しかもキャッチーだったんで覚えてたんでしょうね。
今聴いても、すっとぼけた感じの左氏の歌い方と、絶妙なリズムのずれがなかなかいい味を出しています。
この動画では歌声が二重に聞こえていますが、おそらく口パクでやるはずだったのに左氏が歌っちゃったという放送事故みたいです。


初めてこの曲をフルで聴いたのは高校生の頃、タモリオールナイトニッポンの「思想のない歌」というコーナーでした。
当時タモリがこの曲をそのコーナーで紹介したところ、「思想はある」という反論の葉書が来てちょっと論争になってましたっけ。
まあ2番や3番を聴けば、これがメッセージソングであることは明らかなんですが、個人的にはそんなのは聞く側の受け取り方ひとつなんですしどっちでもいいじゃねーかと思ってましたww
ちなみに左氏はこの曲をリリースしたとき76歳。この曲が40万枚を売り上げるヒットになったことから、「史上最高齢の新人歌手」として当時話題になったそうです(後にきんさんぎんさんが記録更新)。
また左氏はかなりの変人で、普段は足が悪いと称して松葉杖をついていましたが、バスに乗り遅れそうになったときは松葉杖を小脇に抱えて猛烈なスピードで走り出したなど、妙なエピソードには事欠かない人物です。


もう一つはこれ。


あがた森魚 - 赤色エレジー


この曲は僕が小学校に入ったばっかりの頃に大ヒットした曲です。
夜更かしした時に偶然テレビで見たんだと思いますが、曲名にちなんでか赤い灯火の下で歌われたこの曲が妙に記憶に残り、その後もずっと覚えてました。
ただ誰が歌ってるのかとか、そういうことは全然知らなかったんですが。
あがた森魚」という人が歌ってるんだということは、僕が高校生の頃、彼が「A児」を名乗ってヴァージンVSというバンドを結成し、ドラマ『探偵同盟』の主題歌やアニメ『うる星やつら』のエンディングテーマを歌った時に初めて知りました。
その後も別に彼の音楽に興味を持ったりしたことはなかったんですが、この曲だけは未だに名曲だと思っています。
とにかくその大正浪漫の香りがする独特の雰囲気と、自分の確固たる世界観をはっきりと持っているという点が良いです。
またバックの演奏があのはちみつぱい*1だったというのもポイントですね。

*1:はっぴいえんどと共に日本語ロックの先駆者として知られるバンド。中心人物の鈴木慶一らは、のちにムーンライダーズを結成して活躍した。