今日の音楽

特にやりたいこともないので、ぼーっとようつべのお気に入りを見ていたんですが、これが実にカッコいいんで、つい何度も見直してしまいました。


The White Stripes - Seven Nation Army


これはすごい。
まずPVが非常にインパクトのあるものに仕上がってるんですが、音もすごいです。
シンプルだけど豪快でラウドなリフのギターと、渋くて印象的なベースライン、そして間がたっぷりのドラムから作られる独特のグルーヴ、これが何といっても素晴らしいわけですが。
リフがここ十数年でもぶっちぎりなくらいにカッコいいのに、ドラムとベース(誰が弾いてるのか知らないけど)はヘタウマというのがいいです。これで普通のドラムとベースが入ったら・・・それでもカッコいい曲になったことは間違いないでしょうが、この革新的なグルーヴ感とは生まれず、もっと普通のハードロック・ナンバーになっていたでしょうね。
この曲はサッカーW杯2006年ドイツ大会にて、優勝したイタリアチームが決勝戦終了後に合唱したことでも有名です。


演奏するザ・ホワイト・ストライプスは、ジャックとメグのホワイト姉弟(実際は元夫婦らしいけど公称は姉弟)だけで結成されたデュオですが、そのパンク・ロック、ブルース、カントリー・ミュージックをベースにしたガレージロックは高く評価されていて、2000年代のロックを語る上で最も重要なグループの一つとされているほか、近年リリースした3枚のアルバムはすべてグラミー賞を受賞しています。
特にヴォーカルのギターのジャックは、その初期衝動溢れる激しいプレイが他の現代のギタリストとは別格レベルです。メグのドラムは実にシンプル、と言うか普通に下手なんだと思いますがw


The White Stripes - Blue Orchid


ギターリフがかっこよ過ぎる、痛烈なロックンロールです。
あのジミー・ペイジはインタビューで、ジャックを近年のギタリストの中ではNo.1の存在であると語っているほか、ジェフ・ベックもジャックをギタープレイヤーとして高く評価しているんですが、これを聴くとそれも納得です。


The White Stripes - Fell In Love With A Girl


レゴブロックを組み合わせて作ったと思しきPVが印象的。
もろに60年代後半、70年代前半くらいのガレージ系の音のまんまですが、こういうルーツを隠さないところも好きだったりします。ヴォーカルがちょっとロバート・プラントっぽくて怪しいですが。


The White Stripes - Black Math


単純だけどノリの良いリフのセンスに脱帽します。
ところどころツェッペリンっぽいのが、どうにも僕好みだったりして。


日本ではガレージロック・リバイバルというとザ・ストロークスが高く評価されていて、ザ・ホワイト・ストライプスのほうはその泥臭さが災いしているのか、やや知名度が低かったりするんですが、個人的にはストライプスの芯の太い音のほうが好きですね(むろんストロークスも好きですが)。
一度ライブを見てみたい数少ないバンドであります。